はぁ~~~、年齢を重ねた沢木さん、素敵だったぁ~~~。
緊張から解放されて、しばし放心状態!?の私でした(笑)

直人さんがこんなとても素敵な作品に出演できたこと、本当に嬉しいです。
りえさんの素晴らしさももちろんですが、何より、直人さんの色気と陰と繊細さという本領が発揮されて素敵な作品になったこと!これは間違いないですよね。




とっても緊迫感のある3話でした。
各シーンの流れはとてもゆったりとしてるんだけど。
葉子と草子の、だんだんとズレてくる隙間に胸が痛くなったり、葉子へ迫りくる狂気に胸が潰れそうになったというか。
沢木が、葉子を訪ねても訪ねても縮まらない距離とか。
そしてそれは、物語が終わりに向かっているという緊迫感だったのかもしれないですね。

沢木@直人さんの時間は少なくなっても、母子の自然な(不自然でもあるけれど)生活や感情も丁寧に描かれていて良かったです。
掴みどころのない夢のようなお話の中にいるママのことを、小さいころからよく解っている草子。
そしてだからこそ、現実を生きたいという聡明な娘。
最後までママを想いながら、でもちゃんと自分の道を選んだような気がします。
前が見えなくなりながらも、草子だけはまともに送り出せたよね?葉子。。。
でもそこで死を選んじゃダメだよ。
草子のためにも、絶対に。
薬を飲み続けたのは、草子が自立したのもあるけど、「あのひとは私を探してくれているのに、私がその気配をまとっていない」と言う絶望感からでしょうか。

ラストの解釈は原作を大事にして、各自の捉え方に委ねたのでしょうね。
私自身、1回目に観たときと2回目に観たときと、感じ方が大きく変わりましたから。
もう自分の感じた、自分の作り上げたラストでいいんだ、と思っています。
このおとぎ話に入りこんだ者勝ち!?(笑)

原作を読んだ時点でも、あのひとと出逢えたのは葉子の幻想だったのでは?と感じていたんですよね。
小説だからそんなあいまいな余韻も全然不自然ではなく、とてもいいものです。
だからクライマックスシーンを観ていて、そんな幻想の中に私もいました。
見るからにとても不思議な幻想的な空間だったじゃないですか~。
雨とともに周りの喧騒が途切れ、二人だけの別世界になる(ドラマですから・・・笑)
いいんです、たとえ葉子の幻想でも幻覚でも、あの人に逢えたのならそれは至福の瞬間、聖地に辿り着けたということだから。

でも2回目に観た時、一変したんですね。
私には沢木が現実の人間に見えてきた。
ぼやけていたものがはっきり見えたという感じ。
草子も電車の中で沢木の背中に出逢っているし、もちろん存在はしてるわけだし。
やっぱり出逢えたんだよね?





桃井先生に葉子のことを聞いてから、沢木はどうしてたの?
楽器店で見た音楽雑誌で葉子の居場所を知ったのに、それから沢木はどうしたの?
1年も経ってから・・何故すぐに探しに行かなかったの?
あの楽器店に就職はできたの?
仕事の都合がつかなかったの?
だったら住所が詳細に書いてあるんだから、すぐに手紙を書けばよかったのに・・・。

最初はいろいろなことに突っ込みましたよ(笑)
が、何かの現実的な手掛かりから葉子を探し出すんじゃなくて、“気配”から探し当てるというシチュエーションが大切だったのかなと。。
とすると、そう簡単には逢えない。
それが神様から二人に与えられた罰。
すれ違いを繰り返し、かかってしまった15年という月日も、インモラルなことをした二人に与えられた時間なんだと。

そして神様からお許しが出て、今その時が来た。
何故沢木は葉子の居場所が分かったのか?
そんなことは重要じゃないんです(笑)
思い合う心が、沢木に葉子の気配を感じさせ、導いてくれたのだと思ってる。

音楽雑誌の読者欄の住所を見て葉山の家に行く沢木。
出逢ったバーに行く沢木。
だけど葉子はいない・・・。去ってしまったあと・・・。
でもこれは、すれ違ってるんじゃない。
沢木は確実に葉子を追い掛けている。だんだんと葉子に近付いているんだ・・・。
そんな風に思えてきました。
すごい勝手な解釈ですが(笑)

そしてクライマックスの再会のシ-ンへ。
これが現実であっても幻想であっても、美しい二人の美しいシーンでした。
直人さんの印象に残ったシーンですね。
冷静になってみれば、おじさんとおばさんのラブシーンですよ(爆)
でもいやらしさはなく、それがとっても自然で狂おしく、ドラマティックな仕上がりになってました。
葉子が少女のようだったし。
若い子には出せない(演じられない)シーンだと思います。
良い意味で、この年齢だからこその重みを感じますね。

あの雨は、二人を溶かして一つにするための雨だったのね。。。
このエピがこのシーンと融合するとは思っていませんでした。
本当に溶けて行きそうな熱いkissだった~。

ここの沢木がめちゃくちゃカッコ良くてめまいがしそう~(笑)
どっしりと、クールで落ち着いていて。
声のトーンがすごく心地良くて・・・。
普段の可愛い直人さんのどこに隠れているんだろう?って感じ?(笑)
あ~役者だなぁとまた改めて思っちゃった。
七変化どころじゃないですよね、この人は。。。


でもハッピーエンドで良かったね~という感覚はなんだかないんです。
不思議・・・。
というよりは、二人は居るべき場所に戻ったのだと捉えています。
あれだけドラマティックではあったけれど・・・静かに静かに暮らしてるのが見えるような。
エンディングは、そこが三人の聖地、落ち着いた場所でしょうかね?
そこに草子がいて本当に良かったです・・・。
自立はしてるかもしれないですけど。



美しいものはどんな時でも人を裏切らない。

一度出逢ったら 人は人を失わない。

神が合わせられたものを 人が離してはならない。
「マタイによる福音書」より

美しい映像に音楽に加え、ぐっとくる名言もたくさんありましね。
過ぎたことは箱の中・・・とか。

あ~、まだまだ書き足りない気もするんですが、まとまりませ~ん



源監督、あの人(沢木)を具現化してくださってありがとうございました。
そしてNHKさん、直人さんをこんなに素敵な作品にキャスティングしてくださってありがとうございました。
本当に心に残る作品になりました。

2013.03.26 / Top↑
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