『尺には尺を』 大阪公演は、楽前日と大千穐楽を観劇しました。
JR西日本のお得な切符の指定列車の関係で、あまり余裕のない時間に到着となりましたが、何とか遅れずに開場待ちの列に並ぶことができました~。
日曜日は遅れるわけにはいかないので(笑)、早く行ける手順をいろいろ考えましたよ~。
開場待ちの列には、見知った直友さん方がたくさん~ 軽くみなさんにご挨拶。

この日は直友さんがとても素晴らしい神席を当ててくださって。
最前ではないけど、ドが付くセンター。目の前に演者さんが。。。
この時の景色はもう~宝物です。
普段「演劇は全体が見渡せる8列目あたり(以降)が一番いいのよ」と思っている私ですが・・・(笑)
カフカの大島さんも運よく複数回割と前列で観られたのですが、アンジェロさまはなんか高まり方が違うよね(爆)






上演前のあの演出は、なんかごっちゃになってよく覚えてないんですが、立石さんと話してるのをよく見かけるような。
真面目に結構長く話してるので、何話してるのか気になります(笑)
他に思い出したら、または直友さんに確認したら追記するかもです(笑)

もうね、アンジェロだけでなく、どの役者さんの表情も見逃さずに集中して観ましたよ。
舞台上も左右の通路も近い。
生身の人間の質感(言い方変だけど・笑)と言うんでしょうか~、よ~く感じられました。
直人さんは大千穐楽が一番気持ちよく演じられたようですが、私にとってはこの日がどのシ-ンも一番グッときました。
美しさはもちろんのことだけど、身体から発せられる熱量というか、感情の起伏がものすごく伝わってくる。
あの目。これは今までに見たことない演技だなと。
ドラマのように、ワンカットではないですから。
これは、舞台をやってくれなかったら、蜷川シェイクスピアでなかったら、主演でなかったら、観られなかったかもしれないなと思ったほどです。
後で直友さんとも話したことですが、さいたま初日も熱演だったけど、いつどこでイザベラを好きになっていったのかがはっきり掴めなかったということが一致。
これは初見というこちらの観方の問題かもしれないですが。
でも今回はものすごく伝わってくる。
さいたま、北九州を経て進化したというのはこういうことですよね。
ただ力強くなったということだけでなく。
惑わされ苦悩する様子が手に取るように分かりました。
鋼鉄のような人間だけど、堅物だからこそ人間の感情が流れ始める独白は、他の人物にはないところですから。
一見、公爵が主人公のようだけど、性、倫理、欲望、信仰、偽善の矛盾だらけの人間たちを描いた作品とするなら、やっぱりスポットが当たるべきはアンジェロだな。

あと、本当に悪い顔が良かったですよねぇ(笑)
「一旦始めたからには、私は官能の手綱を緩めはしない。
私の激しい欲望に応じる覚悟をしておけ」
狂ってますよ(笑)
公爵が戻られてからのイザベラの訴えにも、(ふん、誰がお前の言うことなど信じるものか!)というような氷のように冷たく鋭い眼差し。
だんだんと追い詰められていく様子も加味されていく表情。
ゾクゾクしちゃいましたよ~(笑)
私は平凡な絵に描いたような良い人~の役より、こういった不器用な、想い戸惑い悩み苦しみもがくような役が好きかもしれない(爆)
何より、その姿が色っぽいですから。
いや~それにしても、マント?ガウン?に風を含んで颯爽と歩く様、去り方がものすごく堂々としてしびれましたね。
ここだけでも蜷川さん、「藤木くん、いいな~。選んでよかった!」と思ってくださったんじゃない?(笑)

カテコは4回。
ドセンターですからこれまた近い近い。
どうしても真ん前の直人さんだけを目で追う感じになってしまいました(笑)
左右正面と手を向け、座長としてリードする真剣な姿、頼もしかったですね。
直人さんの目線は、頭の上を通り過ぎて決して合うことはありませんでしたけど(笑)
幕を引くポンペイさんが楽しくて、真剣だった顔から笑顔が見られて嬉しかったです。


大千穐楽は真ん中あたりで、これまた前日と番号が同じでした(笑)
総括的にはとても良い席、と思っていたのですが、座ってみてガックシなことが~。
前の方の頭で、舞台センター前方が全く被って見えない
それにとても頭の位置が高い方でいらして。
少しずつでも座席がずらしてあれば、頭と頭の間で前が見えるんでしょうけど。
ど真ん中での演技は、後ろの方に遠慮しながら左右に顔を動かして片目で観ましたよ(苦笑)
でもでも私に来た席より本当にちょうどよい席だったので、これも有り難いこと、文句を言ってはいけませんね~。
それと、私の疲れがピークにきてたのか、最初から眠くて眠くて・・・。
普段直人さん出演のテレビを見る時、寝落ちすることはまずないんですけど、この日は明らかに体調が下降気味だったからかな~。
直人さん、申し訳ない~、身が入っていませんでした 
アンジェロの演技はしっかり観たつもりですけど(笑)
でも隣の直友Fちゃんも眠かった~って言ってたわ。
遠征組は疲れるよね

上演前の演出では、急に直人さんがポンペイさんと、肩をグルグル回すマエケン体操をやり始めて。
隣のカープ女子Fちゃんは大興奮!
その後、マリアナに伝授したのか?マネしたのか?一緒にやってましたね(笑)
やっぱり彼女とは仲いいのかな~(笑)
直人さんが台詞を声に出して言ったら、ポンペイさんが気取った口調で直人さんのマネしてたのは千穐楽でしたか?
何度何度もやってましたね。マネされるから直人さんも言う・・みたいな(笑)直人さん笑ってた~。
マネされることってないので、面白かったです。
なんでも違う日には、ポンペイさん、前列のファンと思われる方々に対して、「藤木くんばかり見てるでしょ~」「藤木くん隠しちゃおう~」と言って、お茶目に直人さんを隠すように動いていたとか(笑)
ポンペイ@石井さんには、劇中もこんなところでも楽しませてもらいましたね~。
いろんなことが見られる本当に楽しいひと時で、舞台が2倍楽しめます。
蜷川さんの計らい、素敵ですね!

公爵が帰国されてファンファーレが鳴って、アンジェロが階段通路を降りて登場するところ、後ろを見るとものすごく堂々と降りてくるシュッとした直人さんが。
見上げるので、普段より背が高く大きく感じます。
風のように颯爽と~。
演者さんみなさんそうだけど、あの階段をよく下を見ずに軽やかにそして素早く歩けるものだなぁと、感動ものですよ(笑)
通路側の人は、本当に風を感じるんですってね。

カテコはまさかの6回。
前日4回だったので、もういっちょ~という感じで頑張って拍手し続けました。
そうしたら5回目の幕が開き・・・。
これは急に直人さんが、やりましょうとみなさんに促したのかな?
ライブのように手をつないで高く上げお辞儀をしていました。
端のキャストの方々は、何?何?みたいに遅れ気味でされてましたね~(笑)
普通ならもうこれで充分?(笑)
いやいやさらに拍手が大きくなっていったような~。
するとまた幕が開き、お~、そこには上着を脱いだ公爵さんと直人さんが。
センターに公爵さんがいらっしゃいました。
なるほど・・・、直人さんが譲ったのね。直人さんらしいな~。
でも最後の最後には、主役を前に誘導してほしかったかも~。

本当に終わったんだな・・・と余韻を噛みしめながら出口扉を出ていたら、会場内でざわつきが?何かあった模様。
すぐに引き返してみたら、三本締めが行われていました。
何があったのかすぐには分かりませんでしたが(笑)取りあえず一緒にできて良かった(笑)
幕の中では、HOT NAOで知らせてくれたことが行われていたのですね。

もうね、楽しく笑顔笑顔で終われて良かったです!
蜷川さんご逝去の悲しみを背負って始まったこの舞台。
主演として、戸惑いと不安は計り知れなかったと思います。
結果的には蜷川さんからの直接の指導は受けられなかったので、それをどう演じるんだろうという他からの期待と評価も気になるでしょうし、かなりの重圧を背負って挑んだこの作品。
蜷川作品、シェイクスピア作品と経験豊富な周りの舞台役者さんたちの演技に助けていただいからこそ、素敵な作品になり走り抜けられたのも事実だとは思います。
が、皆さんが直人さんの人柄に惹かれて信頼を寄せてくださり、主役を囲むようにまとまっていったのではないかなとも思います。
大変な試練があったからこそ向かう先は一つで、きっと迷走することなく、がっちりと結束したカンパニーだったのではないでしょうか。

『尺には尺を』に関わられたすべてのキャスト、スタッフの皆さま、大変お疲れさまでした!
特に、表には出てこられない演出補の井上さんには、心を込めてお疲れさまでしたと言わせていただきたいと思います。
蜷川さん、直人さんを再度舞台に呼んでくださり、本当にありがとうございました。
ちゃんと見ていてくださいましたよね?
直人さん、魅惑的なアンジェロをありがとう~。
初日の涙も大千穐楽の笑顔も、きっと忘れることはないと思います。



2016.06.29 / Top↑
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